会員の皆様へ 新型コロナウイルスに関しての会長メッセージ

新型コロナウイルスに関してのコメント

長野県精神保健福祉士協会 会長 夏目宏明

日本全国を対象とした非常事態宣言は、長野県においては実質的に5月16日から解除され、社会経済活動が再開を模索している状況です。なお県外をまたいだ移動に関しては自粛を求められていますが、それも今後は慎重に再開していくことになるでしょう。

これまでステイ・ホーム、ステイ・セーフを心掛けた生活を求められてきた私達ですが、実際問題、障がいをお持ちの方々の支援に関わるためには、三密を避ける状況での仕事は難しい方々も大勢おいでになったことと思います。病院、施設での支援においては、外部からの新型コロナウイルスの持ち込みを阻止するための措置として、面会禁止等を含めた対応と、私たち支援者自身が新型コロナウイルスを持ち込まないことにエネルギーを使ってきたことと思います。一般においても不急不要の外出を控えるなど、街の中は閑散とし、人々は外出しない生活に適応してきました。私たちにおいても、各種の研修会、会議などは次々に自粛として予定はキャンセルされてきました。そうした生活が2カ月余りも続く中で、これまでの生活様式とは異なる、新たな生活行動様式が定着してきました。 そうした中、緊急事態宣言が全面的に解除され、社会生活が徐々に再開される時期を迎えてきています。

しかしながら、再開は、元へ戻るということとは別に、新たな行動様式を含んだものとなってくることは必定で、そうした新たな生活様式を再構築していくことが求められることと思います。これからの私たちは、まず、障がいをお持ちの皆様が新たな状況下で生活を続けていく上での困難、問題点を注意深く拾い上げていき、それらの問題を明確にしていく必要があると思います。家庭の中で、孤立している方はいないか? 必要な支援が届いていない方はないか? また、現状から必要なのに、制度としてないものはないか? 新たに必要な社会資源はないか?等々目的意識を持ったかかわりを続けてまいりましょう。またかかわるうえでは、特に今回の新型コロナウイルスに関しては症状がなくとも相手の人に感染させる可能性があるという事実から(不顕性感染)、私たち自身がすでに感染しているかもしれないという前提になって、それを関わる相手に感染させることがないような対応を心掛ける必要があると思います。マスク、手洗いなどスタンダードプリコーション(標準予防策)を徹底して自身の健康、また、かかわる皆様への対応を徹底するようお願いいたします。

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